こんにちは。相城です。今回は筆算の間違えにくい方法と, 筆算の使用例を書いておきます。それではどうぞ。
筆算の仕方
筆算なんて頭の中でできるからいいや。と聞こえてきそうですが, できるだけ間違えないようにする方法をお教えします。まずは加法(足し算)からです。
![Rendered by QuickLaTeX.com \[\begin{array}{rcccc }&2x&+&3&\\+)&3x&-&5&\\\hline&5x&-&2&\end{array}\]](https://mathtext.info/blog/wp-content/ql-cache/quicklatex.com-c2241007240057d13ce3b1391f1c8211_l3.png)
ここまでは, いつも通りです。問題なのは減法です。以下それをやってみましょう。
![]()
このままでは, 符号の変え忘れや頭の中でやってしまうので, 下段の符号を全部変えてしまい, 加法として計算するのです。以下の式で, 下段の符号が全部逆になっています。
![Rendered by QuickLaTeX.com \[ \begin{array}{rccccc}& &2x&+&3& \\+)&-&4x&+&5&\\\hline &-&2x&+&8& \end{array}\]](https://mathtext.info/blog/wp-content/ql-cache/quicklatex.com-c309fa8526a5f0ad25cd0e7860c9522e_l3.png)
こうやって, 減法の場合, 下段の符号を全部変えて加法として計算すれば,
少しは計算ミスがなくなるかもしれませんね。この筆算の方法は連立方程式にも応用できますから, しっかり学んでください。
筆算の応用
中点の求め方
2点A
,B
の中点Pの座標の求め方の公式は以下のようです。
公式中点Pの座標![]()
ただ今回のは覚えている生徒はいいですが, なかなか覚えられません。
そこで考えたのが, 座標を筆算で足して2で割るという作業です。
以下に例を示しました。
例)座標
,
の中点Pの座標の求め方。
![Rendered by QuickLaTeX.com \[\begin{array}{rcccccc} &(2,-3)& & & & &\\ +)&(6,-1)& & & & &\\\hline &(8,-4)&\div2&\Rightarrow&$P$(4,&-2)&Center\end{array} \]](https://mathtext.info/blog/wp-content/ql-cache/quicklatex.com-e72441ff3e16fdc6ae8a829eb0d763d5_l3.png)
高校生で習う重心の座標の求め方だったかな?そんなものにも応用がきくと思います。 座標を筆算で足すのは面白いかなと思います。
次の技です。変化の割合も筆算で求めましょう。えっと思いますが, 結構使えるかなと思い技を紹介します。
2点A
,B
の変化の割合(グラフの傾き)は次の式で与えられます。
変化の割合![]()
またまたこれも苦手な生徒のために考えました。変化の割合は座標同士をひいて求めています。ですから筆算で座標同士を引くのです。
2点
,
を通る直線の変化の割合の求めてみました。
![]()
先ほどの筆算の減法同様, 筆算の引き算は, 下の符号を変えて足す。引いて求めた座標の
![Rendered by QuickLaTeX.com \[\begin{array}{rccccccccc}&( 2,3)& & & & & & &&\\+)&(-6,5)& & & & & & &&\\\hline&(-4,8)&\Rightarrow&y&\div&x&=&8\div(-4)&=-2&\end{array}\]](https://mathtext.info/blog/wp-content/ql-cache/quicklatex.com-c889a89599d5ed0b272ec2e892c2ca18_l3.png)
こうやって, 筆算で変化の割合も出せます。気を付けるのは
変化の割合
注)変化の割合は連立方程式でも算出できますが, それ以外の方法でという提案です。
これで座標の筆算を使いこなして, 楽に問題を解いていきましょう。
攻略法
引き算の筆算は下段の符号を全部変えて足し算する。
数樂管理人のブログ 

中点の座標の式は
a+cではなくa+b ではないでしょうか。
ありがとうございます。
修正しました。