こんにちは。相城です。今回は2次関数を実際に平行移動させていきましょう。仕組み的には頂点を移動させれば, グラフは平行移動しますのでそのあたりをみて, 最終的な解法にたどり着ければと思います。
具体的な数字で追っかけてから文字で置いていきますね。
先ずこの例題から。
のグラフを軸方向に, 軸方向に平行移動した2次関数の式を求めなさい。
頂点は(2, 3)です。ですから, この頂点を軸方向に, 軸方向に平行移動させれば解答を得ます。
したがって, 移動後の頂点は
よって求める放物線の式は
※の前にある2を忘れたり, 数字を変えないようにね。グラフの形が変わってしまいます。
ただ, この方法では頂点が分かっていないとできません。しかし, 次に示す平行移動の考えを用いれば, その問題は解決できます。
この移動をから直接得るには, 次のようにすればよい。
にを代入し, にを代入する。
答
これが可能なのは, のグラフ上の座標をとし, 軸方向に, 軸方向に移動させた座標をとると,
, となり,
それぞれ, , について解くと,
, となり, に代入すると,
という式が得られるからです。
このことはという2次関数を軸方向に, 軸方向に平行移動させたいなら, 平方完成しなくても
とすればよいことがわかります。
例題:関数を軸方向に, 軸方向に平行移動させなさい。
解答:
答
グラフの平行移動
関数を軸方向に, 軸方向に平行移動させた関数は
で求まります。
例
直線:
2次関数:
円:
など