こんにちは。今回は普通の四角形の面積に関してです。4辺と1つの内角が分かっているときを書いておきます。
例題をやってみよう
AB5, BC6, CD3, DA4, の四角形ABCDがあります。このとき, 次のものを求めよ。
(1) の値
(2) BDの長さ
(3) 四角形ABCDの面積
【解説】
(1) の値をに代入すると,
より,
(2) △ABDで余弦定理を用いると,
BD
BDなので,
BD
(3) 四角形ABCD△ABD△BCDとして求める。
△ABDの面積
より,
△BCDは余弦定理での値を求めると,
から,
よって
したがって, △BCDの面積は,
より,
以上より, 求める四角形ABCDの面積は,
となります。
流れをつかんでおこう
- 四角形の内角が1つ分かっているときは, その角と向かい合う対角線で四角形を三角形2つに分割して考える。誘導があればそれに乗っかるとよい。
- 1つの三角形の面積は, 分かっている角のの値を求めることで, 2辺とその間の角で, 三角形の面積を求める。
- もう1つの三角形は前途した角で余弦定理を用いて対角線の長さを求め, 3辺が分かったところで, 余弦定理で,の値を求め, それから, を求めることで, 同様に2辺とその間の角に持ち込んで, 三角形の面積を求める。
- 四角形の面積は, 上の2つの三角形の面積の和として求める。