こんにちは。今回は解法の1つとしてご紹介します。例題を見ながらいきましょう。
連立方程式による解法
【例】2次不等式の解がであるとき, 係数の値を求めなさい。
【解法】まず皆さんに想像してもらいたいのが, 答えがとなる2次不等式なんですが, 必ず次のようになりませんか?
は正の定数)
このとき, この解はとなるはずです。
ただし, この問題の2次不等式は不等号の向きが反対になっています。このことは, の値が負であることを意味します。また, のようになるということは, の左辺の2次式を2次方程式としたとき, を解に持つということになります。
したがって, として, を代入し, についての連立方程式をつくると,
これを解いて,
これはを満たす。
係数比較による解法
【別解】
は負の定数)として, と係数比較してもできます。の左辺を展開すると定数項の部分はになります。この値はの6と等しいので, , これはを満たす。
よって, となるので, 左辺を展開して, 。これとの係数比較で, が得られます。