高校数学:複素数はベクトルと同じように扱える

こんにちは。今回は複素数はベクトルと同じように扱えるよというお話です。それではどうぞ。

複素数はベクトルと同一視できる

複素数1+2i, 3+iを考えると, 2つの複素数の和は, ベクトルの和が, x座標とy座標の和であったように,
複素数も実数部の和と虚数部の和で合成される。したがって,
(1+2i)+(3+i)=1+3+2i+i=4+3i
となる。(右図参照)
これはベクトルの合成と同じ考え方
複素数はベクトルと同じ
4つの点を結ぶと平行四辺形になる。
平行四辺形の4つの頂点を原点から反時計回りにO, \alpha, \gamma, \betaとすると,
\alpha+\beta=\gamma
が成り立つ。(上図参照)
複素数はベクトルのように扱ってもOK
複素数1+2i, 3+iを考えると, 2つの複素数の差は, ベクトルの差が, x座標とy座標の差であったように,
複素数も実数部の和と虚数部の差で合成される。したがって,
(1+2i)-(3+i)=1-3+2i-i=-2+i
となる。(右図参照)
\beta-\alpha=\gamma
つまり
\alpha+\gamma=\beta
でもある。
複素数はベクトルと同じ
4つの点を結ぶと平行四辺形になる。
平行四辺形の4つの頂点を原点から反時計回りにO, \alpha, \beta, \gammaとすると,
\beta-\alpha=\gamma
が成り立つ。(上図参照)
複素数はベクトルのように扱ってもOK
複素数1+2iの実数倍のとき, ベクトルの実数倍が,
\bekutoru{OB}=k\bekutoru{OA}=k(a, b)であると同じように,
複素数も同様に, kz=k(a+bi)=ka+kbiとなります。
右図は複素数1+2iの3倍の複素数(赤線)を表している。
3(1+2i)=3+6i
となる。
複素数はベクトルと同じ
\bekutoru{OB}=k\bekutoru{OA}=k(a, b)であると同じように,
複素数も同様に, kz=k(a+bi)=ka+kbiが成り立つ。
複素数はベクトルのように扱ってもOK

プリントアウト用pdf

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)