emath:高校数学:2つの円の共通接線の求め方

こんにちは。今回は2つの円の共通接線の問題の解法を見ていきましょう。例題を解きながら見ていきましょう。

共通接線の解法のテクニック

【例】2つの円x^2+y^2=4, (x-4)^2+(y+2)^2=1に共通する接線の方程式を求めよ。
【解法】円x^2+y^2=4上の点を(p, q)とすると, 接線の方程式はpx+qy=4と表される。
これと円(x-4)^3+(y+2)^2=1の中心( 4, -2 )からの距離が半径の1と等しくなるので,
\dfrac{|4p-2q-4|}{\sqrt{p^2+q^2}}=1\cdots\maru1
という式ができる。
ここで, (p, q)は円x^2+y^2=4上の点であるため,
p^2+q^2=4\cdots\maru2が成り立つので,
\maru1は次のように書ける。
\dfrac{|4p-2q-4|}{\sqrt4}=|2p-q-2|=1
これより
2p-q-2=\pm1となり,
2p-q=3\cdots\maru3, 2p-q=1\cdots\maru4
\maru3より, q=2p-3\maru2に代入して,
p^2+(2p-3)^2=4
5p^2-12p+5=0
この2次方程式を解いて,
p=\dfrac{6\pm\sqrt{11}}{5}
q=2p-3より,
q=\dfrac{-3\pm2\sqrt{11}}{5}
このとき, 接線の式は,
\left(\dfrac {6\pm\sqrt{11}}{5} \right)x+\left( \dfrac{-3\pm2\sqrt{11}}{5} \right)y=4 (下図青線)
\maru4より, q=2p-1\maru2に代入して,
p^2+(2p-1)^2=4
5p^2-4p-3=0
この2次方程式を解いて,
p=\dfrac{2\pm\sqrt{19}}{5}
q=2p-1より,
q=\dfrac{-1\pm2\sqrt{19}}{5}
このとき, 接線の式は,
\left( \dfrac{2\pm\sqrt{19}}{5} \right)x+\left( \dfrac{-1\pm2\sqrt{19}}{5} \right)y=4 (下図赤線)
以上より求める接線の式は,
\left(\dfrac {6\pm\sqrt{11}}{5} \right)x+\left( \dfrac{-3\pm2\sqrt{11}}{5} \right)y=4 , \left( \dfrac{2\pm\sqrt{19}}{5} \right)x+\left( \dfrac{-1\pm2\sqrt{19}}{5} \right)y=4



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