こんにちは。令和7年5月15日(木)徳島新聞に掲載されました。
愛犬ゴローは今年で11歳。生き物は癒し効果があるされるが,本当にゴローには癒されっぱなしだ。
飼い始めたころは,散歩などの世話は妻に任せっきりだった。妻が多忙を極め始めてから,私が散歩に連れていくようになった。その姿を見た弟が「兄貴が犬の散歩に行くなんて」と言うほど世話をしていなかった。散歩に行くようになって,妻は「世話をするから愛着が湧くのであって,世話をしないのにかわいいはおかしい」と言っていた。
それからゴローを見る目がわが子を見る目のようになっていった。妻も私も息子の名前を呼ぶときでさえ,誤ってゴローと呼ぶありさまだ。
ゴローから学ぶことは多い。いつも同じご飯なのに,いつもおいしそうに食べる。人間と違って「また同じご飯」と文句を言わない。散歩も同じような道しか行かないのに,いつも朝はスタートダッシュで始まる。本当に毎朝新鮮な気持ちで一日を迎えているんだと思う。逆に私の方が「また同じ道?」とぼやいてしまうありさまだ。
エゴかもしれないが,できるだけ長く時間を共にして,たくさん思い出をつくりたい。元気で長生きしてといつも願っている。