こんにちは。R7年第1回基礎学力テストの文章問題の解説です。最後のあたりに算数での解き方,感想・対策を載せてます。
あるイベントにスタッフとして参加したA中学校の生徒とB中学校の生徒の人数について調べると,イベント1日目に参加したA中学校の生徒とB中学校の生徒の人数の日は
であった。また,イベントの2日目は,1日目よりA中学校の生徒は8人,B中学校の生徒は12人それぞれ増え,A中学校の生徒とB中学校の生徒の人数の比は
になった。次の(1)~(3)に答えなさい。
(1) イベントに1日目のスタッフとして参加したA中学校の生徒を
人,B中学校の生徒を
人として,2日目に参加したスタッフの人数の関係を表す等式をつくりなさい。
(2) イベントに1日目のスタッフとして参加したA中学校の生徒とB中学校の生徒の人数をそれぞれ求めなさい。
(3) イベントに2日目のスタッフとして参加したA中学校の生徒とB中学校の生徒をそれぞれ同じ人数ずつ含むグループに分ける。余る人が出ないようにできるだけたくさんのグループに分けるとき,グループの数は何組になるか求めなさい。
【解答】
(1) ![]()
(2) A中学校 112人,B中学校 84人
(3) 24組
【解説】
(1) 1日目の参加者数がA中学校
人,B中学校
人なので,問題より,2日目の参加者数はA中学校は
(人),B中学校は
(人)となる。この比が
だから答えを得る。
(2) 連立方程式をつくると
これを解いて,
,![]()
(3) (2)より2日目に参加した人は,A中学校120人,B中学校96人である。求める組数は120と96の最大公約数。
2数を素因数分解すると,![]()
![]()
2つの共通項で最大のものは
よって,24
※素因数分解を用いなくても小さい方の数96の約数を考えることで24は得られる。
これは,受験算数の倍数算です。
A中学校の1日目の参加者をA1,2日目の参加者をA2,B中学校の1日目の参加者をB,2日目の参加者をB2とすると,![]()
2日目は ![]()
ここで,
,
の割合を5と4の最小公倍数の20でそろえると,![]()
![]()
となり,
が成り立つ。
これより,
となるので,
,
を得る。
受験算数の問題を中学数学のレベルで解かせる問題に見える。受験算数の要素を取り込んだ問題がいくつか散見されるので,受験算数の文章問題を中学生レベルの方程式で解く練習は必要かと感じる。
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