こんにちは。今回は徳島県の中3生対象の基礎学力テストより,文章問題の解説をやってみたいと思います。
2けたの自然数Aがある。自然数Aの十の位の数の2倍は,一の位の数より8大きい。また,自然数Aの十の位の数と一の位の数を入れかえてできる数は,もとの自然数Aより18小さくなる。次の(1)~(3)に答えなさい。
(1) 自然数Aの十の位の数を
,一の位の数を
として,連立方程式をつくりなさい。
(2) 自然数Aを求めなさい。
(3) 2けたの自然数Bがある。自然数Bの十の位の数と一の位の数を入れかえてできる数は,もとの自然数Bより36小さくなる。自然数Bが素数であるとき,自然数Bを求めなさい。
【解答】
(1)
(2) 64
(3) 73
【解説】
(1) 十の位の2倍は
,一の位より8大きいは
となる。
2けたの自然数Aは
と表される。したがって,十の位と一の位を入れかえた数は
となる。
(2) (1)の連立方程式を解いて,
,
となるので,自然数Aは64
(3) 自然数Bの十の位を
,一の位を
とすると,問題文より,![]()
![]()
両辺
で割って,![]()
,
は1けたの自然数なので,これを満たす
の組み合わせは,![]()
この中で素数になる組は![]()
よって求める数は73
(3)に見られるような二元一次方程式が1つだけの式を不定方程式と言います。近年基礎学ではこのように二元一次方程式が1つだけ与えられて,そこから答えを導き出す問題が出題されています。日頃対策しづらい分野ですので,そのあたりの意識というか,対策を基礎学の問題を通じて学んでほしいものです。
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