わからないことを楽しんで(徳島新聞投稿ボツ記事)

こんにちは。徳島新聞に投稿しましたが採用されなかった文面です。それではどうぞ。

わからないことを楽しんで

近年思うことがあります。それは分かりやすさということについてです。今の時代何でもかんでも分かりやすいものが流行ります。私は職業柄分かりやすさを求められるのはなんとなくわかっているつもりです。生徒のかゆいところに手が届くような指導を心掛けているつもりです。ただ、何でもかんでも分かりやすくなりすぎていないかと思うのです。分かりやすいのがいけないというのではなく、もっとゴール(答え)の近くにある景色を探索してみてはどうかと思うんですよ。数学の問題にしてもそうです。時間のあるときは、ここに補助線を引くとどうなるか、上下ひっくり返すとどう見えるかなど問題1つ取っても分からないを楽しんでほしいんですよね。庵野秀明氏はエバンゲリオンの新作映画を作るときこう言っていました。「謎に包まれたままだと置いていかれちゃう。面白いですよっていうのをある程度出さないと、うまくいかないんだろうなっていう時代かなって。謎に包まれたものを喜ぶ人が少なくなってきてる。」私もこの言葉を胸に自身の指導方法を見つめ直していこうと思いました。ただ、1つの問題であぁでもないこうでもないと想像を巡らせる。それが力の源になるという信念は持っていこうと思います。皆さんも分からないを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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