こんにちは。相城です。円錐関連の公式の導出を書いておきます。単純に公式を暗記するのではなく, 覚えられる方は理屈も確認しておきましょう。
円錐の公式の導き方
円錐の展開図において, 側面のおうぎ形の半径(円錐の母線)を,
側面のおうぎ形の弧の長さ(底面の円の周の長さ)を, おうぎ形の中心角を, 円錐の側面積(おうぎ形の面積)を, 底面の円の半径をとする。
側面の扇形の弧の長さ
側面の扇形の面積
の式の両辺を2倍すると,
をに分解して変形すると,
下線部はと同じ式であるから,
これより,
または円錐の底面の円周と等しいので,
より,
を変形すると,
より,
よって,
まとめ
まとめ:円錐関連の公式
母線, 底面の半径, 側面の扇形の中心角として,
- 円錐の側面積の公式
- 円錐の表面積の公式
(表面積)(側面積)(底面積)
- 側面のおうぎ形の中心角
に関してはという公式があるが, 登場はの方が使用頻度は高いと思われるので割愛している。では例題をやってみよう。
例題をやってみよう
下の図のような円すいの展開図がある。側面の展開図は, 半径が6cm, 中心角が
のおうぎ形で, 底面の円の半径は4cmである。このとき, (1), (2)の問いに答えなさい。ただし, 円周率はとする。
(1) 側面のおうぎ形の中心角の大きさを求めなさい。
(2) 円すいの表面積を求めなさい。
(1)であるが,
を用いて,
(2)は, 側面積を公式
を用いて,
このに底面積を加えて, 表面積は,
40cmとなる。