んにちは。相城です。
さて生徒が難しかったという問題です。スロープの問題ですね。日常的なことで、数学が使われている問題がトレンドなので、こういった問題はチェックしておきましょう。それでは問題です。
問い:公共の施設や公園などにある傾斜路(スロープ)のこう配は、次のようにして求めることができる。

また、「徳島県ユニバーサルデザインによる町づくり推進に関する条例」の整備基準で、屋外の傾斜路について、次のような基準が定められています。

この基準に従って傾斜路をつくるとき、次の(1)~(3)に答えなさい。
(1) 高低差50cm、こう配の傾斜路をつくるとき、水平距離を求めなさい。
(2) 下の図は、高低差100cmの傾斜路を計画したものである。AB2050cm、BC
100cm、EF
170cm、ED
cm、AEのこう配が
、FCのこう配が
となるとき、
の値を求めなさい。

(3) ようすけさんは、高低差120cmの傾斜路を下の図のように設計しました。しかし、計画した傾斜路は、こう配に関する基準を満たしていません。
基準を満たしていない理由を、具体的な数を示して説明しなさい。

ここまでが問題です。

さて以下に解説を載せておきますので、ご覧ください。
(1) こう配がということは、高低差の20倍が水平距離ということなので、
5020
1000
1000cm(10m)(答え)
(2) 以下のように補助線を引く。

AEのこう配がなので、AD
とおける。同様に、FCのこう配が
なので、FH
とおける。このとき、
つまり、となり、
これを解いて、
60(答え)
(3) 図を整理すると、以下のようになります。

解答例:図からAD900cmとわかるので、AEのこう配は
です。このとき、傾斜角は
を超えないことということなので、通分して大小を比較すると、
となるので、条例の 1
の条件を満たしていない。だから、基準を満たしていない。