こんにちは。高校数学から円と直線の共有点の個数(位置関係)の解き方を2通りご紹介します。例題を解きながら見ていきたいと思います。
例題を見てみよう
【例】円
・・・①と直線
・・・②との共有点の個数を
の値によって分類せよ。
解法1:代入して判別式
まず解法の1つとして, 円の式に直線の式を代入し, 二次方程式をつくり, 実数解の個数で共通点を調べる方法があります。
①に②を代入すると![]()
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i ) 判別式
のとき![]()
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このとき共有点は2個
ii ) 判別式
のとき![]()
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このとき共有点は1個
iii) 判別式
のとき![]()
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、![]()
このとき共有点は0個
解法2:中心から直線までの距離を調べる
解法1は高1で習った判別式を用いる方法でなじみやすいのですが, これは円の式や直線の式がシンプルな場合に有効な気がします。今から紹介する方法も知っておくことで, 解法の懐が広がりますし, 慣れてくるとこちらの方が有効だったりするので, 是非マスターしてください。
円の中心(0, 0)から直線までの距離は, 直線の式を
とすると,
・・・(A)
i ) (A)が円の半径3より短いとき, 共有点は2個存在するので, 次の式が成り立つ。![]()
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よって,
のとき, 共有点は2個
ii) (A)が円の半径3のとき, 共有点は1個なので, 次の式が成り立つ。![]()
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よって,
のとき, 共有点は1個
iii) (A)が円の半径より長いとき, 共有点は0個なので, 次の式が成り立つ。![]()
これより, ![]()
これより, ![]()
よって,
,
のとき共有点は0個
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