こんにちは。相城です。今回は過不足の問題を見ていきまでょう。過不足には大きく分けて2通り, 枚数の過不足と集金の過不足があります。その違いを見ていきましょう。
枚数の過不足
【例】何枚かある画用紙を生徒1人3枚ずつ配ると10枚余り, 1人4枚ずつ配ると5枚不足するという。生徒の人数を求めなさい。
生徒の人数を人とすると, 上のように3枚ずつ配ると, まだ手元に10枚残っているので, 画用紙の枚数は全部で
(枚)
同じように, 4枚ずつ配った場合を考えると, 1人に4枚ずつ配っていくと5枚は不足するので, 全員に配ったとする枚数枚から,
不足分の5枚を引いたものが, いまある全部の画用紙の枚数となります。ですから, いまある画用紙の枚数は
(枚)
, が両方ともいまある画用紙の総数なので, 方程式は
となります。
集金の過不足
次に集金に関する過不足との違いを見ていきましょう。
【例】子供会の会費を集めるのに, 保護者の方から1人400円ずつ集めると300円不足し, 1人500円ずつ集めると600円あまる。このとき, 保護者の人数は何人か求めなさい。
集金の場合, 集める金額に対して, 多い場合は余分に余っている状態になります。ですから, 集める金額とちょうどにするためには, 余った金額を引くことになります。また, 集める金額に対して, 不足している場合は, 集めなくてはいけない金額に対して, 不足している分は足さなくてはいけません。
保護者の人数を人とすると,
1人400円ずつ集めると, 集めた金額400円では, 集める金額に対して300円足りていない(不足)ので, 300円足すことで, 集める金額になります。同じように1人500円ずつ集めると, 集めた金額500円は, 集める金額に対して600円を超える(あまる)ことになるので, 集める金額にするには, 600円引くことになります。
このように考えて, 方程式は
となります。
まとめ
このように同じあまるでも, あまっているので加えて考える場合と, あまっているものは余分なものなので, 取り除いて考える。同じように, 不足の場合は, いまあるものより多いので, 不足分は引いて考えるときと, 集める金額に対して不足しているので, 集める金額にするために不足分を加えて考える。
このように, 過不足の問題では大きく分けて2パターンあります。
ではでは。