こんにちは。相城です。今回は余弦定理ができるまで。ということでお話ししていきます。
余弦定理
△ABCのBC, CA, ABとするとき,
が成り立つ。これを余弦定理という。
どうやって余弦定理ができるの?
余弦定理は中学3年生で習った三平方の定理の拡張版だと思ってください。
三平方の定理はのときだけでしたが, 余弦定理ではは
まで拡張できます。
次の余弦定理①を下の図を使って証明しましょう。ただし, は鋭角とします。
△ABCで, とおき, 点Cから辺ABにおろした垂線と
辺ABの交点をDとする。このとき, 右の図のように, AD, CDとおけ, BDとなる。ここで, △BCDで三平方の定理を用いると,
は鋭角で行いましたが, 鈍角でも同じ結果が得られます。次にそれを示しました。
が鈍角の場合
頂点BからCAの延長線上に垂線を下ろして, 交点をDとする。このとき, 図のように, より, AD, BDとなります。
ここで,
である。これを適用し, △BCDで三平方の定理を用いると,