こんにちは。相城です。今回はグラフと三角形について簡単に触れたいです。後半部分は等積変形使ったりしてますが。考え方の例として受け止めてくださればと思います。それではどうぞ。
三角形の面積の問題(軸, 軸に平行な辺があるとき。)
例題1
関数, が点Aで交わっている。
また軸に平行で座標がの直線と2つのグラフの交点をP, Qとするとき,
△APQの面積を求めなさい。
考え方
この手の問題は軸, 軸に平行な直線がある場合は, それを底辺として考えると, 片付く問題がほぼ100になります。この場合線分PQが軸に平行なので, 線分PQを底辺とすれば三角形の面積は簡単に求まります。
軸, 軸に平行な直線がある場合は, それを底辺として考える
次に, 三角形の底辺と思われるものが, 軸, 軸に対して斜めになっている場合は, その三角形が, ちょうど入る長方形を作り余分な三角形を引けば求まる。しかし, ここでは二次関数を例に公式的なもので求めてみます。
例題2
右の図はのグラフで, そのグラフ上に3点A(), B(1, 1), C(3, 9)をとったものです。このとき, △ABCの面積を求めなさい。
考え方
このとき直線ABの式()を求めて, 点Bから軸に平行な直線と直線ABとの交点をDとするとD(1, 7)となり, 幅① 幅②2で求まる。もちろん, 幅①を底辺として, 左右2つの三角形の面積を別々に求めて最後に足してもよい。
また, もう1つの解法は, 等積変形です。直線ABの傾きを求め, 直線ABに平行で点Bを通る直線を求める(この場合)。この直線と軸との交点(この場合原点)を求めて, 先と同様に幅①幅②2で求めてもよい。
さらに, もう1つ等積変形ですが, 軸または軸に平行に頂点を動かしてやることも可能である。
等積変形はどの頂点を動かせば効率が良いか, という観点から見るとよい。特に直線の式の傾きが知れる場合は, それに平行な直線で考えてみるのもよい。
軸, 軸に平行な直線がない場合は, 幅①幅②2, 幅①で2つの三角形に分ける。等積変形などを使おう。
あと原点が1つの頂点である場合, 2つの座標をたすきがけしたものの差の絶対値ので求められます。紹介だけしておきます。
3点, , を頂点とする三角形の面積
は絶対値の記号(例:)
どの3点も原点にない場合は, 3点のどれか1つを基準にして, 原点に平行移動させて考えるとうまくいく。