こんにちは。相城です。今回は平方根の値についてです。求め方のコツをつかんでくださいね。それではどうぞ。
平方根の値で, よくある問題の一つとして, として次の値を求めなさい。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
というのがある。どちらの値を用いてよいかわからなくなる場合が多い。
(1)はまず大丈夫だと思いますが, 念のため書いておくと,
となります。
次の(2)あたりから, 怪しくなってくると思うのですが, の中が, 何百, 何千という整数であれば,
0を2つでワンセット(の中を100の倍数)として扱うといい。
ですから, (2)は
となる。
(3)以降の小数問題は分数に直して考えるが鉄則です。 ここでも0は2つでワンセットは基本になります。
(3)
となりますが, 0が1つしかありません。これではがはずれません。そこで手品のようなことを仕掛けてやります。
分数とは分子分母に同じ数を掛けると大きさは変わりません。その性質を用いて分子分母を10倍(0の個数を偶数個にする)してやるのです。
つまりこうです。
として分母のをはずします。よって,
となります。
(4) (3)同様に分数に直します。
(5) (3)同様に分数に直します。
分母が1000だとがはずれないので, 分子分母を10倍し, 0の個数を偶数個にしてをはずします。
となります。0の個数を2つでワンセットで考えてうまく取り出せば, うまくいく気がします。入試問題ではあまり見かけませんが, 出題されたら得点したい問題ではあります。
攻略法
0を2つでワンセット・偶数個で見ていく