こんにちは。相城です。今回は因数分解による整数問題を扱ってみようと思います。
攻略のカギ
因数分解による整数問題では
は整数
のような形に持ち込むことが解法のカギとなります。
例題を見てみよう
例題を見ていきましょう。まず基本の形から
【例題1】を満たす整数の組をすべて求めよ。
【解法1】この場合との積が5なので,
積が5になる整数の組は, とで区別すると, となり,
より,
より,
より,
より,
以上より,
【例題2】を満たす整数の組をすべて求めよ。
【解法2】この場合, 半ば強引に因数分解する形にもっていく。
の部分ででくくれるので, とすると, 因数分解できるためには後の項でという共通因数がなければならない。
したがって, 半ば強引に次のように式を変形する。
下線部のを展開してできるははじめになかった数なので, を付けてやることで, これを解消している。
この式を因数分解しての形にもち込むと
積が3になる整数の組は, とで区別すると, となり,
より,
より,
より,
より,
以上より,
このように, 与式を整数整数の形に持ち込んで解いていくことが, 解法の道しるべになります。基本はこのような形です。では。