こんにちは。相城です。今回は公式についてです。使えると便利ですので是非マスターしてください。
公式とは
積分区間がにおいて, についての2次式がと因数分解できるとき,
が成り立つという公式である。
公式の出番の主な場面を3つ紹介する。
【公式の出番①】
下図のように, 直線と2次関数が2点A, Bで交わり, 2点A, Bの座標がとする。このとき, 色のついた部分の面積を求めるのに用いる。
【公式の出番②】
下図のように, 2次関数と2次関数が2点A, Bで交わり, 2点A, Bの座標がとする。このとき, 色のついた部分の面積を求めるのに用いる。
【公式の出番③】
下図のように, の係数が等しい3次関数と, 3次関数が2点A, Bで交わり, 2点A, Bの座標がとする。このとき, 色のついた部分の面積を求めるのに用いる。
出番①, ②, ③について, 座標がとなる交点を持つということは, それぞれの場合で, 交点を求める方程式をつくると,
①
② ただし, ,
③ ただし,
という具合に因数分解できるはずである。
このことに着目すると, 求める面積は次のように考えられる。
出番①を例にを求めてみると,
今回は(イメージとしては上左図)でやってみたが, (イメージとしては上右図)の場合も同様にできるので, 証明は割愛する。出番②に関しても, 2つの放物線の交点を求めるのに, と因数分解できるなら, 上と同じ証明で説明ができるので, これも割愛する。
したがって, , の場合を考慮して, 以下の公式が得られる。
実際に問題でやってみる。
この公式の出番①の例題
【例題】直線と, 曲線で囲まれる面積を求めなさい。
【解法】
求める面積は
答えだけなら,単純に
で求まる。
(答)
この公式の出番②の例題
【例題】2つの放物線で囲まれる面積を求めなさい。
【解法】
として, 交点を求めると,
したがって,求める面積は
答えだけなら,単純に
で求められる。
(答)