こんにちは。今回は三角関数を含む方程式について書いておきます。例題を解きながら見ていきます。
方程式の考え方
【例①】のとき, 方程式を解け。
【解法】なので, の符号は座標の符号で決まる。この問題では, が1でない正の数なので, 座標が正の範囲である第1象限と第2象限に答がありそうなことが分かる。この解法として, 単位円を描いて考えるのが一般的?であるが, 私はあの単位円にしたとき, 座標が分数になるのが嫌いなので, 半径2の円を描いて考える。なぜ半径2の円か?それは解いていくと気づくと思うのだが, が出てくるのは, の直角三角形で, 斜辺がちょうど2になっているから。そこで, となる点を見つけて, そこから真横(軸に平行)に延ばした直線と円との交点が, 同じ(座標が同じだから)になる点というわけです。このように, がとなる点(座標がの点)はの範囲内に2つ(下図の赤い印)ある。
問題の答えは, 図からわかるように, となる。
に範囲がなければ,
は整数)となる。
【例②】のとき, 方程式を解け。
【解法】なので, その符号は座標の符号で決まる。この問題では, の値がでない負の数なので, 座標が負の範囲である第2象限と第3象限に答がありそうなことが分かる。もを考えたときと同様に円を描いて考えるが, の分子分母にをかけるととなるので,書く円の半径はである。こうすることで, の直角二等辺三角形に帰着できる。そこで, となる点を1つ見つけて, そこから真縦(軸に平行)に延ばした直線と円との交点が, 同じ(座標が同じだから)になる点というわけです。このように, がとなる点(座標がの点)はの範囲内に2つ(下図の赤い印)ある。
問題の答えは, 図からわかるように, となる。
に範囲がなければ,
は整数)となる。
【例③】のとき, 方程式を解け。
【解法】で与えられ, の値が正の数なので, 座標と座標の符号が一致する第1象限と第3象限に答がありそうなことが分かる。も同様に円を描いて考える。そこで, となる点を1つ見つけて, そこから原点(原点対称)の方に延ばした直線と円との交点が, 同じ (が同じ値だから)になる点というわけです。このように, がとなる点はの範囲内に2つ(下図の赤い印)ある。ちなみに, 描く円の半径は2(の直角三角形より)である。
問題の答えは, 図からわかるように, となる。
に範囲がなければ,
は整数)となる。