こんにちは。今回は少なくとも1つの実数解を持つとはどんなことか見ておきます。
グラフがx軸と交わること
関数が最高次数が奇数の関数で係数が実数ならば, 少なくとも一つは実数解をもつ。このことは, 微積分でこの性質を使って解法するときがあります。実際どうなんでしょう。
このように, 最高次数が偶数では軸との交点が存在しない場合が出てきます。ここで, 確認ですが, 関数が軸との交点をもつということは, となるが存在するということです。ここでは, 最高次数が奇数なら
となるが最低一つは存在するという確認です。
ここで,
は自然数)
とおくとき,
である。またグラフは連続関数であるから, 中間値の定理よりとなるが少なくとも一つは存在することが分かる。
ちなみに, 最高次数が偶数なら,
は自然数)
とおくとき,
となり, となるを確認できない。
以上より最高次数が奇数の関数で, 係数が実数ならば, 少なくとも一つの実数解をもつ。