こんにちは。今回は三角関数の積分について書いておきます。以下, は積分定数とします。
基本的な考え方は次のような感じです。
はとおけば, となるので,
と書き換えできる。
したがって,
, なので,
でとおくと, なので,
(与式)となる。
同様に,
でとおくと, なので,
(与式)となる。
, , は,や 2倍角の公式を用いて, , を用いた式に書き換えて積分するのが定石です。
から,
から,
から,
などを用いる。
【例】
やの奇数乗の積分では次のように処理するとうまくいくことがある。
として, で置換する。
として, で置換する。
【例】
ここで, とおくと, なので,
三角関数の積の積分は積和の公式で和の式に直して積分する。
積和の公式
【例】
積和の公式については以下の記事をご覧ください。
高校数学:積和の公式とその導出