こんにちは。今回は合同式を用いた不定方程式の解法です。整数問題に使うと便利ですかね。それでは例題を見ていきましょう。
【例】を満たすすべての整数解を求めなさい。
係数の小さい方を法としたとき, は
で割り切れるので,
を法とすると,
を
で割ると余りは
なので,
と
は互いに素なので, 両辺
で割って,
これよりは
で割ると
余る整数。
したがって, は整数)となる。これを
に代入し,
以上より,
は整数)
係数の大きい方を法としてやってみようと思う。を法とすると,
は
で割ると余りは
と解釈できるので,
と
は互いに素なので, 両辺
で割って
なので,
は
で割って余りが
の整数。
ゆえに は整数)
これをに代入すると,
以上より, は整数)
※から,
としても問題ない。その場合の
は,
となる。