高校数学:2次曲線:楕円の切り取る線分の長さの問題

こんにちは。楕円の切り取る線分の長さに関する問題です。解法のテクニックとしてご覧ください。

問題

直線y=2x+k (kは実数)と, 楕円4x^2+9y^2=36について次の問いに答えよ。
(1) 両者が異なる2点で交わるための条件を求めよ。
(2) 2つの交点を結ぶ線分の長さが4となるとき, kの値を求めよ。
【岩手大】

方針

【方針】
(1)は直線の式を楕円の式に代入して判別式D>0で完遂。
(2)は交点の座標のおき方に注意して解と係数の関係を用いて解く(頻出解法)

解答例

【解答例】
(1) y=2x+k4x^2+9y^2=36に代入すると,
4x^2+9(2x+k)^2=36
40x^2+36kx+9k^2-36=0\cdots\maru1
\maru1が異なる2つの実数解をもてばよいので,
判別式Dとすると, D/4>0だから,
(18k^2)-40(9k^2-36)>0
324k^2-40(9k^2-36)>0
9k^2-10(k^2-4)>0
k^2<40
-2\sqrt{10}<k<2\sqrt{10}\cdots(答)
(2) 交点の座標を\mathrm{A}(\alpha, 2\alpha+k), \mathrm{B}(\beta, 2\beta+k)とおく,
(※楕円の式の方で座標設定するととんでもないことになるので注意)
\mathrm{AB}=4なので,
\begin{array}{rll}\mathrm{AB^2}&=&16\\(\alpha-\beta)^2+\{(2\alpha+k)-(2\beta+k)\}^2&=&16\\(\alpha-\beta)^2+4(\alpha-\beta)^2&=&16\\5(\alpha-\beta)^2&=&16\cdots\maru2\end{array}
\alpha, \beta\maru1の解なので, 解と係数の関係より,
\alpha+\beta=-\dfrac{9}{10}k, \alpha\beta=\dfrac{9k^2-36}{40}\cdots\maru3
ここで, \maru2を変形すると,
5\left\{(\alpha+\beta)^2-4\alpha\beta\right\}=16となり, \maru3らを代入すると,
5\left\{\left(-\dfrac{9}{10}k\right)^2-4\left(\dfrac{9k^2-36}{40}\right)\right\}=16
\dfrac{-9k^2+360}{20}=16
9k^2=40
k^2=\dfrac{40}{9}
k=\pm\dfrac{2\sqrt{10}}{3}\cdots(答)


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