高校数学:二項定理:(a+b+c)^nの展開と係数

こんにちは。高2内容で二項定理のあとで習うところで, 少しうん?ってなるところかもしれません。その部分を書いておきます。

例題

【例題】(x^2+2x-1)^6の展開式におけるx^4の項の係数を求めよ。

解答例

【解答例】
展開したときにできる一般項は0以上の整数, p, q, rを用いて,
\dfrac{6!}{p!\, q!\, r!}(x^2)^p(2x)^q(-1)^r=\dfrac{6!}{p!\, q!\, r!}2^q\cdot (-1)^r\cdot x^{2p+q}\cdots\maru1
となる。ただし, p+q+r=6\cdots\maru2である。
ここで, x^4の項は, \maru1で, 2p+q=4になるときで,
p, q, rは0以上の整数であることから, p, qの組は( p, q )=( 0, 4 ), ( 1, 2 ), ( 2, 0 )しかなく, これにともなって, \maru2の条件からrを付け加えると, ( p, q, r )=( 0, 4, 2 ), ( 1, 2, 3 ), ( 2, 0, 4 )となる。
よって, 求めるx^4の係数は,
\dfrac{6!}{0!4!2!}2^4(-1)^2+\dfrac{6!}{1!2!3!}2^2(-1)^3+\dfrac{6!}{2!0!4!}2^0(-1)^4=240-240+15=15\cdots(答)

(a+b+c)^nの展開

(a+b+c)^nの展開において一般項は,
\dfrac{n!}{p!\, q!\, r!} a^p\,  b^q\,  c^rとなります。
ただし, p+q+r=n, p\geqq0, q\geqq0, r\geqq0とします。
【補足】0!=1と定義されています。

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