こんにちは。さて, 確率と漸化式の基本問題をやっておきましょう。それではどうぞ。
1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8の数字が書かれた8枚のカードの中から1枚を取り出して元に戻すことを回行う。この回の試行で, 数字8のカードが取り出される回数が奇数回である確率をとする。このとき, 次の問いに答えよ。
(1) を求めよ。
(2) との関係式を求めよ。
(3) をを用いて表せ。
【解答例】
(1) 8枚から1枚選ぶ確率なので, (答)
(2) 回目の状況で, 回目の確率が変わってくる。それは, 回目に8のカードが奇数回出ている(確率)のであれば, (n+1)回目に8のカードを引くと偶数回引くことになるので, 回目は8以外のカードを引かなくてはならない。反対に回目のとき8のカードが偶数回出ている(確率)のであれば, 回目に8のカードを引く必要がある。これを樹形図のような形で表すと, 次のようになる。
よって, 関係式は次のようになる。
(答)
(3) (2)で求めた式は, と変形できるので, 展開して係数比較を行と,
となり,
と変形できる。
これは, 数列が初項, 公比の等比数列であることを表しているので,
よって求める確率は,
(答)