こんにちは。数III頻出の減衰曲線についてまとめてみました。ここでは, についてですが, , , についても同様ですので, 以下を参考にしてみてください。グラフは実際の関数をそのまま書いたのでは分かりにくくなるため, 変数を調整して書いています。実際のテストではここに書いてあるグラフのように, 特徴を強調して書いても大丈夫です。最後に面積についての問題を載せています。どうぞ楽しんでください。
として, の範囲でグラフを描いてみる。
第2次導関数まで求めてみると,
ここで, より,
となるの値を考えると, より, となるの値は,
である。(もちろん三角関数の合成から求めてもよい)
となるの値を考えると, より, となるの値は,
である。
これらをもとにグラフの概形を書くと, 以下のようになる。
極値に関して
で極大値をとる。
極大値をとるの値は, 初項, 公差の等差数列になっている。
極大値は左から順に,
となる。
これは, 初項, 公比の等比数列になっている。
で極小値をとる。
極小値をとるの値は, 初項, 公差の等差数列になっている。
極小値は左から順に,
となる。
これは, 初項, 公比の等比数列になっている。
変曲点の座標
前途したように, である。
座標は左から順に
変曲点の座標を一般化すると, となる。
減衰のしかたは, 曲線, (上図青色の曲線)に沿う形で減衰していきます。
以上の特徴は暗記しておくと, のちのち便利です。
曲線と軸との交点を原点Oから正の方向に順に, , , とする。
(1) この曲線と線分とで囲まれた部分の面積を求めよ。
(2) を求めよ。
【東京女子大】
求める面積はとで囲まれた面積です。
したがって, は次のようになります。
とすると,
また, より,
の絶対値が取れるのは, 積分区間がにおいて, だから。
これはが公比の等比数列を表すことを意味する。
ここで, の初項を求めると,
であるから,
これより,
であるから,
(答)
(2)
より, は収束する。
よって,
(答)
このように面積は等比数列になり, その無限級数和は収束します。