今回はのグラフについて書いておきます。関数を見たらグラフの概形が浮かぶ。そんな具合になるまで練習を積んでください。
この関数は, , で定義されます。
これを変形すると, となり, この両辺を2乗すると,
とおく,
の両辺をで微分すると,
これは, のとき, であるから, は単調減少。
また, でとなり,
, である。もこれを満たす。
のを入れ換えても式は変わらないので, この曲線はについて対称である。
以上のことからグラフを描くと以下の赤線部のようになる。
の一般形として, としても, 同様のグラフが得られる。このとき, 軸, 軸の交点がそれぞれ, , となる。
また, この曲線はアステロイドに似ているが, この曲線は放物線の一部になる(証明割愛)。グラフ中の破線部は放物線の概形を記したものである。
【出題例】東北大では以下の関数が問題文の中にあった。
,
グラフは以下の赤線部ようになる。もちろん, こちらも放物線の一部になる。