こんにちは。知っている人は問題ないと思うのですが, 知らないとドツボにはまる可能性があるので, しっかりと学んでおいてください。それでは例題を解きながら見ていきましょう。
【例題】点から円に引いた2本の接線と円の接点をそれぞれA, Bとするとき, 直線ABの式を求めよ。
この単元を習ったばかりでこの問題に出くわすと, ほとんどの人が接点A, Bを求めようとする。基本はそれでもいいのだが, 少ししんどいことも起こるので, 先ずは何も知らないということで, 接点A, Bを求めてから答えを導いてみようと思う。
【解答例】
接点をとおくと, 接線の式は, と表される。
これが, を通るので,
となる。
また, は円上の点なので,
が成り立つ。
より, となり, これをに代入すると,
整理して,
よって,
のとき, ,
のとき,
よって, 接点A, Bの座標は, となる。
この2点を通る直線の式は,
となる。
【例題】点から円に引いた2本の接線と円の接点をそれぞれA, Bとするとき, 直線ABの式を求めよ。
先ほどは接点の座標が整数で出てきたのですが, 今回はそうではないというとき, どうするのか。ちょっと従来通りの解き方でやってみる。
【解答例】
接点をとおくと, 接線の式は, と表される。
これが, を通るので,
となる。
また, は円上の点なので,
が成り立つ。
より, となり, これをに代入すると,
整理して,
これを解くと…?解くんですか?ってなりますよね。
面倒極まりないです。
実はこの手の問題には公式というか解法があるのです。以下にそれを示します。
【解法】
接点Aの座標をとすると, 接線の式は
接点Bの座標をとすると, 接線の式は
と表される。はともに, を通るので,
と表される。このとき, から, 接点, の座標は, 直線上にあると見ることができる。したがって求める直線の式は,
となる。
【公式】点から円に引いた2本の接線と円の接点をそれぞれA, Bとするとき, 直線ABの式は,
で与えられる。
これを知っていれば, 初めの例題もとすぐに出せますね。