こんにちは。これもしっかりと得点源にしたいパターンが目白押しの問題ですね。
下の図で, グラフは関数のグラフで, グラフは関数のグラフである。グラフ上に座標が3である点Aをとる。直線の式はである。グラフと直線との交点をそれぞれB, Cとする。Bの座標は負, Cの座標は正である。また, 軸上に点Pをとり, Pを通り, 軸に平行な直線と関数との交点をQとする。Qの座標は正とする。次の(1)~(4)に答えなさい。
(1) 点Aの座標を求めなさい。
(2) の面積を求めなさい。
(3) の面積と四角形BPQCの面積の比を最もかんたんな整数の比で表しなさい。
(4) 次のに答えなさい。
点Bを通り, 四角形BPQCの面積を二等分する直線の式を求めなさい。
軸上に, 点をとり, Rを通る直線が四角形BPQCの面積を二等分するとき, この直線の式を求めなさい。
【2023年徳島県第2回基礎学力テスト】
(1) にを代入して,
よって,
A(答)
(2) B, Cの座標を求める。
座標がであるから, でとすると,
となり, B, Cとなる。
の面積は点A, Cから軸に垂線をひき, 台形を作って余分な三角形を引けば求まるが, ここでは直線ACを求めてやってみようと思う。
直線ACは2点A, Cを通るので, その式は, となり, この直線と軸との交点は, である。また点Aと点Cの軸方向だけ見た場合の距離(高さ)はである。したがって, 求める面積は,
(答)
(3) Pより, Qの座標を求める。でとして, を求めると,
したがって, Qである。これより, , であるから, 四角形BPQCは平行四辺形である。この平行四辺形は底辺が4, 高さが3なので, 面積は。よって求める面積比は,
(答)
(4)
とも平行四辺形の面積を二等分する直線の式を求める問題である。平行四辺形の面積を二等分する直線は, 必ずと言っていいほど, 対角線の中点を通る。今回もそれである。に関して言えば2点B, Qを通る直線でも求められるが, 結局対角線の中点を通っているので, 今回はともに対角線の中点を求めてから, 問題を解いていこうと思う。
対角線の中点の座標は, C, Pであるから,
よって, 求める直線の式は, 2点Bを通る直線である。
したがって, (答)
求める直線の式は, 2点を通る直線である。
したがって, (答)
【補足】とも座標が分数を含むとき, 直線の式を求めるのは, に通る2点の座標を代入して連立方程式を解いて求めるといいでしょう。