中学数学:攻略法:角の二等分線のなす角(〇×は数字で置け)

こんにちは。代表的な問題には解法がある。その典型です。それではどうぞ。

よくある解法

下の図1で, \bigtriangleup{\text{ABC}}\kaku{B}, \kaku{C}の二等分線の交点(内心)のなす角xを求めなさい。

図1

まずは, 学校で習うだろう解法で解いてみましょう。
2\bullet+2\times=106\Deg
だから,
\bullet+\times=53\Deg
よって,
x=180-53=127
127\Deg
生徒:難しい\cdotsもっと簡単な方法ないの?

公式を使った解法

実は公式があってね\cdots
下の図2のようにa場合, \angle{x}は次の公式で求められるんです。
x=90\Deg+\dfrac{a}{2}

図2

これを使うと,
x=90\Deg+\dfrac{74}{2}=90\Deg+37\Deg=127\Deg
ほら, 同じ答えになった。公式の証明は後述します。
でも, 実は僕この公式使ったことないんです。公式が覚えられる人は覚えてください。覚えられる人は解法を覚えておくと他の人より, 少し早く答えにたどり着きます。
中学校で必要な公式はそんなに多くはありません。これは無理して覚えなくてもいいです。

最終兵器(裏技)

では公式が覚えられないための人へのリーサルウェポン(最終兵器)です。これで駄目でもこれ以外, 解き方解き方知りません。
では行きましょう。今わかっている角は74\Deg残りの角の和は
180\Deg-74\Deg=106\Degです。
これ(106\Deg)を0以外の2つの偶数に分けてください。別に偶数でなくてもいいですが, 途中で小数が出てくる羽目になるので, できれば偶数にしてください。決まりましたか?
50\Deg56\Degです。OBとOCは角の二等分線なので, その半分ずつ25\Deg28\Degに分けることができますね。\bigtriangleup{\text{OBC}}で2つの内角が25\Deg28\Degになっていますね。ですから求める\angle{x}
180\Deg-(25\Deg+28\Deg)=127\Deg

別に10\Deg96\Degでも大丈夫です。半分は5\Deg48\Degですから,
180\Deg-(5\Deg+48\Deg)=127\Deg同じです。

逆パターンもOK

前のところで\angle{x}が分かっていて, \angle{a}を求める場合でも使えます。

この場合は別に偶数に分けなくても2倍しますので大丈夫です。右の図のように127\Degの場合, 残りの角は53\Deg。図のように20\Deg33\Degに分けると, それぞれその2倍が\kaku{ABC}, \kaku{ACB}の大きさなので, \kaku{ABC}=40\Deg, \kaku{ACB}=66\Degとなる。
よって,
\angle{a}=180\Deg-(40\Deg+66\Deg)=74\Deg
ちなみに, aを求める公式
a=2x-180\Deg
【補足】公式の証明

【証明】
2\bullet+2\times=180\Deg-a\cdots\maru{1}
\maru{1}\div2より,
\bullet+\times=90\Deg-\dfrac{a}{2}\cdots\maru{2}
ここで, \bigtriangleup{\text{OBC}}で,
x=180\Deg-(\bullet+\times)
\maru{2}を代入して,
\begin{array}{lll}x&=&180^{\circ}-\left(90^{\circ}-\dfrac{a}{2}\right)\\&=&90^{\circ}+\dfrac{a}{2}\end{array}
よって,
x=90\Deg+\dfrac{a}{2}\cdots\maru{3}
\maru{3}aについて解くと,
a=2x-180\Deg

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