高校数学:解と係数の関係と定数mの範囲①

こんにちは。今回は2次方程式の解の性質から解と係数の関係を用いて, 与えられた文字の範囲を調べていきましょう。最後に数Iでの解法も載せておきます。それでは例題を解きながら見ていきましょう。

例題

【例題】2次方程式x^2+2(3m-1)x+9m^2-4=0が, 次のような解をもつとき, 定数mの範囲を求めよ。
(ア) 異なる2つの正の解
(イ) 異なる2つの負の解
(ウ) 1つは正の解で, 他の解は負の解

解法への下準備

【下準備】
2次方程式の異なる2つの解を\alpha, \betaとすると, 解と係数の関係より,
\alpha+\beta=-2(3m-1)
\alpha\beta=9m^2-4
また, 判別式D/4=(3m-1)^2-(9m^2-4)=-6m+5
を下準備として求めておきます。以下これらを用いて解法していきます。

(ア)の解法

(ア) 異なる2つの解を持つので, 判別式D/4>0\cdots\maru1, 異なる2つの解を\alpha, \betaとすると, この2解はともに正なので,
\alpha+\beta>0\cdots\maru2, かつ, \alpha\beta>0\cdots\maru3
が成り立つ。
\maru1から, -6m+5>0, よって, m<\dfrac{5}{6}\cdots\maru{1}'
\maru2から, -2(3m-1)>0, よって, m<\dfrac13\cdots\maru{2}'
\maru3から, 9m^2-4>0, (3m-2)(3m+2)>0, よって, m<-\dfrac23, m>\dfrac23\cdots\maru{3}'
\maru{1}', \maru{2}', \maru{3}'より, 共通範囲を求めると,
m<-\dfrac23\cdots(答)

(イ)の解法

(イ) 異なる2つの解を持つので, 判別式D/4>0\cdots\maru1, 異なる2つの解を\alpha, \betaとすると, この2解はともに負なので,
\alpha+\beta<0\cdots\maru2, かつ, \alpha\beta>0\cdots\maru3
が成り立つ。
\maru1から, -6m+5>0, よって, m<\dfrac{5}{6}\cdots\maru{1}'
\maru2から, -2(3m-1)<0, よって, m>\dfrac13\cdots\maru{2}'
\maru3から, 9m^2-4>0, (3m-2)(3m+2)>0, よって, m<-\dfrac23, m>\dfrac23\cdots\maru{3}'
\maru{1}', \maru{2}', \maru{3}'より, 共通範囲を求めると,
\dfrac23<m<\dfrac56\cdots(答)

(ウ)の解法

(ウ) 異なる2解が異符号なので, このとき2次方程式が満たす条件は, \alpha\beta<0となります。
したがって, 9m^2-4<0, (3m-2)(3m+2)<0
よって,
-\dfrac23<m<\dfrac23\cdots(答)

数Iでの解き方はこちら

TikZ:高校数学:二次関数と二次方程式の解①

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