高校数学:数III微分・e^xはなぜ微分してもe^xなのか

こんにちは。今回は微分しても変わらないe^xについて書いておきます。

e^xはなぜ微分してもe^xなのか

eの定義は,
e=\displaystyle\lim_{t\to0}(1+t)^{\frac1t}\cdots\maru1
である。
詳しくはこちらの記事を参照ください。
さて, \maru1の両辺の自然対数をとると,
\begin{array}{rll}\log e&=&\displaystyle\lim_{t\to0}\log (1+t)^{\frac1t}\\1&=&\displaystyle\lim_{t\to0}\dfrac{\log (1+t)}{t}\end{array}
よって,
\displaystyle\lim_{t\to0}\dfrac{\log (1+t)}{t}=1\cdots\maru2
\maru2の式で, 1+t=e^xとおくとき,
t\longrightarrow0なら, x\longrightarrow0であり, t=e^x-1であるから, \maru2式の左辺は次のように書ける。
\begin{array}{lll}\displaystyle\lim_{x\to0}\dfrac{\log \left\{1+(e^x-1)\right\}}{e^x-1}&=&\displaystyle\lim_{x\to0}\dfrac{\log e^x}{e^x-1}\\&=&\displaystyle\lim_{x\to0}\dfrac{x}{e^x-1}\end{array}
よって,
\displaystyle\lim_{x\to0}\dfrac{x}{e^x-1}=1
ここで, 左辺の分母分子を入れ換えても値は変わらないので,
\displaystyle\lim_{x\to0}\dfrac{e^x-1}{x}=1\cdots\maru3
となる。
ここで, 関数y=e^xを導関数の定義にしたがって微分すると,
\begin{array}{lll}\dfrac{dy}{dx}&=&\displaystyle\lim_{h\to0}\dfrac{e^{x+h}-e^x}{h}\\&=&\displaystyle\lim_{h\to0}\dfrac{e^{x}\left(e^{h}-1\right)}{h}\\&=&e^x\cdot\underline{\displaystyle\lim_{h\to0}\dfrac{e^h-1}{h}}\\&=&e^x\cdot1\\&=&e^x\end{array}
このように, e^xは微分してもe^xとなるわけである。
※下線部は\maru3から\mathrm{1}となる。

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