こんにちは。今回は確率の最大値に触れておきたいと思います。早速ですが, 例題を見ていきましょう。
つぼの中に個の白い玉がある。このつぼから5つの玉を取り出し赤印をつけてもとに戻す。よくかきまぜてから今度は2個の玉を取り出すとき, 赤印をつけたものが1個だけである確率
は【 ① 】である。また, この確率を最大にする
の値を求めると, 【 ② 】と【 ③ 】である。
【解法】
前置きはいいとして, つまり, 5個の赤玉と個の白玉があるということになる。
すべての玉の取り出し方は, で, 取り出すのは1個が赤玉, 1個が白玉なので, 起こりうる場合の数は,
である。したがって, 求める確率
は,
の(答)
続いて, これを用いてを
を使って表し,
の商を考えることにする。
なら
ということで,
なら
,
なら
ということになります。
この結果から, の最大値を求めることにします。
は
の結果において,
を
に置き換えたものだから,
したがって, は,
( i ) のとき,
(以下方程式の途中式割愛)となり,
が9より小さいときは
例えばなら,
となる。
( ii ) のとき,
となり,
となる。
(iii) のとき,
となり,
が9より大きいときは,
例えばなら,
となる。
( i ), ( ii ), (iii)より
よってが最大になる
は
の答え(順不同)
テクニック
を求めるのに, 次の公式をよく用います。
例えば,
となります。を求めた後,
を
に置き換えて,
を求める。
そして,を計算する。
が最大になる
は以下から判断する。