こんにちは。今回は単位円を使った加法定理の証明を行います。
加法定理
cosの加法定理の証明
下図の単位円で, 点A( 1, 0 )を回転させた点Pの座標は, となる。
このとき,
となります。
次にこの△AOPを点Oを回転の中心として, 回転させた三角形を△AOPすると, 下図のようになり, Aの座標はとなるので, A()となる。点Pの座標は, P()となる。
このとき,
となる。
△AOP△AOPなので, として,
よって,
が成立する。
をに置き換えると,
が得られる。
以上より,
sinの加法定理の証明
でをとすると,
よって,
が得られ, この式で, をで置き換えると,
が得られる。
以上より,
tanの加法定理の証明
の証明
これまでの証明を利用すると, は次のように書き換えることができる。
右辺の分子分母をで割ると,
以上より,