こんにちは。基本事項かもしれませんが, を用いた式の値について書いておきます。例題を解きながら見ていきましょう。
ωの性質を用いて解く
は一般に1の3乗根のうち, 虚数であるものの1つを表します。
つまりを解いたときの虚数解の1つが
になります。
の1を左辺に移項して因数分解すると,
このを解いて得た虚数解の1つが
になります。
ちなみにです。まさかこれを直に代入はしません。
ですから, には次のような性質があります。
基本的にこの2つの性質を用いて解法していくことになります。
それでは例題をやってみましょう。
【例】1の3乗根のうち, 虚数解であるものの1つをとするとき, 次の値を求めよ。
(1)
(2)
(3)
【解法】
(1) (答)
(2) (答)
(3)
上のより,
よって, (答)
このような感じで解法していきます。
虚数ωの性質


これらを用いて式の値を求めます。