こんにちは。今回は剰余の定理と整式の余りについて書いておきます。例題を解きながら見ていきましょう。
【例】整式をで割った余りが, で割った余りが7であるとき, をで割ったときの余りを求めよ。
【解法】
で割った余りがなので, となり, 同様に, で割った余りが7なので, となります。
そこで, をで割ったときの商を, 余りを(余りの次数は割る式の次数より1つ下がります。)とすると,
とおけるので, のとき, がそれぞれとなることを利用すると,
, を連立方程式で解くと,
よって, 求める余りは,
【例】整式をで割ると余り, で割ると余る。このとき, をで割ったときの余りを求めよ。
【解法】
をで割ったときの商をとすると,
をで割ったときの商をとすると,
をで割ったときの商を, 余りをとすると,
から, からであるから,
これからで,
, を連立方程式で解くと,
よって求める余りは,