高校数学:数列:定期テスト対策・群数列の問題①

こんにちは。今回は群数列の問題を扱っていきます。

群数列の問題

【問題】初項1, 公差3の等差数列を, 次のように1個, 2個, 3個, \cdotsと群に分ける。
1\ |\ 4, 7\ |\ 10, 13, 16\ |\ 19, 22, \cdots
(1) 第n群の最初の数を求めよ。
(2) 第n群に含まれる数の和を求めよ。
(3) 145は第何群の何番目の数か答えよ。

【解答】
(1) もとの数列の一般項は1+3(n-1)=3n-2である。
n\geqq2のとき, 第1群から第(n-1)群までに含まれる数の総数は,
1+2+3+\cdots+(n-1)=\dfrac12n(n-1)
よって, 第n群(n\geqq2)の最初の数は, もっとの等差数列の第\left\{\dfrac12n(n-1)+1\right\}項である。
したがって, 第n群の最初の数は,
3\left\{\dfrac12n(n-1)+1\right\}-2=\dfrac12(3n^2-3n+2)
これはn=1のときも成り立つ。
よって, 求める数は, \dfrac12(3n^2-3n+2) \cdots(答)
(2) 求める和は, 初項\dfrac12(3n^2-3n+2), 公差3, 項数nの等差数列の和であるから, 和の公式より,
\dfrac12n\left\{2\cdot\dfrac12(3n^2-3n+2)+3(n-1)\right\}=\dfrac12n(3n^2-1)\cdots(答)
(3) (1)で求めた数を\left\{a_n\right\}とすると
a_n\leqq 145\leqq a_{n+1}を満たすnを見つける。
ここで, n=10のとき,
a_{10}=\dfrac12(3\cdot10^2-3\cdot10+2)=136
n=11のとき,
a_{11}=\dfrac12(3\cdot11^2-3\cdot11+2)=166
なので, 第10群(n=10)のとき, その群の中に145があることになる。
第10群を小さい順に書き出すと,
136, 139, 142, 145, \cdots
なので, 求める答えは, 第10群の4番目である。\cdots(答)

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