こんにちは。今回は複素数平面で出てくる極形式の表し方について見ていきましょう。
複素数について, これを極方程式で表すとどうなるのか書いていきます。
先ずの絶対値(実数)をとし, 偏角をとすると, 複素数極形式は,
で与えられます。
これは, 複素数平面上の点がで置き換えることができるので,
となるからです。(下図参照)
とは複素数平面で複素数が実軸となす角のことを言います。この角を一般に偏角(argument)と言い, と表します。また, 偏角(は整数)です。
例えば, 偏角の範囲をとし, であるなら, となります。(下図参照)
この場合, で, 偏角なので, を極形式で表すと,
となります。
一般に, 複素数において, とすると,
となります。
複素数の偏角を求めるとき, 複素数の絶対値で,複素数を分解します。
なので, 複素数を次のように分解します。
これが, 極形式と一致することから,
となる偏角を求めるとよい。
次の複素数を極形式で表せ。偏角の範囲はとする。
より,
, となるのは, のときである。
したがって,
より,
, となるのは, のときである。
したがって,
より,
, となるのは, のときである。
したがって,
より,
, となるのは, のときである。
したがって,