こんにちは。今回は逆関数の微分法について書いておきます。
関数
の逆関数を
とすると,
となります。
を
で微分すると, ![]()
となります。
したがって,![]()
また,
を
で微分すると,
となるので, これを
にあてはめると, 
となります。
逆関数の微分を使う場面は,
逆関数をとった方が楽な場合, つまり,
を
とした方がよい場合。
の形で表せない場合に用いるとよい。
以下に
の例題を示しました。
【
の例】関数
を微分せよ。
【解答例】
両辺5乗して, ![]()
で微分すると, ![]()
![Rendered by QuickLaTeX.com \begin{array}{lll}\dfrac{dy}{dx}&=&\dfrac{1}{\dfrac{dx}{dy}}\\&=&\dfrac{1}{5y^4}\\&=&\dfrac{1}{5\left(\sqrt[5]{x}\right)^4}\\&=&\dfrac{1}{5\sqrt[5]{x^4}}\end{array}](https://mathtext.info/blog/wp-content/ql-cache/quicklatex.com-bc06ec0f63b2a0c6f7dcc13d059b1ffc_l3.png)
【別解】この程度の問題であれば, 上記方法をとるより,
として, 普通に微分を行った方が早い。![Rendered by QuickLaTeX.com \begin{array}{lll}y'&=&\dfrac15x^{\frac15-1}\\&=&\dfrac15x^{-\frac45}\\&=&\dfrac{1}{5\sqrt[5]{x^4}}\end{array}](https://mathtext.info/blog/wp-content/ql-cache/quicklatex.com-896f7d5a402f2f905e1f50e2ddc94793_l3.png)
【
の例】関数
を微分せよ。
【解答例】
で微分すると,
となるので, 
ここで,
から,
となり,
であるので, ![]()
したがって, ![]()
これを
に代入すると, ![]()
となる。
よって, ![]()
逆関数の微分法
逆関数の微分を使う場面は,
逆関数をとった方が楽な場合, つまり,
を
とした方がよい場合。
の形で表せない場合に用いるとよい。
ただ, 上の
の例題のように, 場合によってはそのままやった方が早い場合もある。
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