こんにちは。今回は無限級数の収束, 発散の判定法について書いておきます。を
無限級数の部分和が求まれば,
が, 一定の数
になるなら, 収束するし, それ以外なら発散することになる。
このとき, が収束するならば,
が言える。以下に証明を記す。
【証明】が収束するとして, その和を
とおく。また, 部分和
を,
とすると,
であるから,
(証明終)
また, の対偶は,
無限級数が
に収束しないとき,
は発散する。
であり, この証明からこのことも言える。
上ので逆は成り立たないということです。
の逆は,
ならば,
は収束する。
ですが, 感覚的にはがどんどん小さくなっていくことで, 間違いないですが, それで収束するかというと, そうではありません。
反例はこちらから抜粋して以下に書く。
【例】無限級数の収束, 発散を調べ, 収束するときは, その和を求めよ。
【着眼】問題のは, 明らかに,
だが, 以下のように
に発散する。
【解法例】分母の有理化をして考える。
なので, これを用いて部分和を考えると,
よって,
ゆえに, この無限級数は発散する。