こんにちは。今回は関数の極限について書いておきます。
関数の極限値の性質
, のとき,
(複合同順)
※がだとしても, 関数の極限は考えられる。
極限値に収束
正の無限大に発散
負の無限大に発散
極限はない
右側極限と左側極限がともに極限を持ちそれが一致することを言う。つまり,
【例】次の極限を調べよ。
(1)
(2)
(3)
(1) なので,
(与式)
(2) 分子の有理化を行う。
なので,
(与式)
(3) が十分3に近いとき, であり, 分子は15に近づき, 分母は0に近づくので, の値は正の無限大に発散する。
したがって,
【例】関数が次式で与えられるとき, , を調べよ。
(1)
(2)
(3)
(1) 分母分子をで割る。
なので,
(2) 分母分子をで割る。
なので,
(3) 分子の有理化を行う。
なので,
無理関数のの極限を調べるとき, この場合はとおいてやる方がミスしにくい。
すると, が, となり, なので,
x→-無限大
とおいて, , として極限を調べるとよい。
【例】極限を調べよ。
である。
絶対値を外して考えるため, 絶対値の中の符号で場合分けする。
, つまり, のとき,
なので,
, つまり, のとき,
なので,
となるので, は存在しない。