今回は関数の増減, 極値について書いておきます。
【増加関数】
区間で定義された関数
が,
に属する任意の
の値
,
に対し,
が成り立つとき, グラフは右上がりになり, 関数は区間
で増加(単調に増加)するという。このような関数を増加関数という。
【減少関数】
区間で定義された関数
が,
に属する任意の
の値
,
に対し,
が成り立つとき, グラフは右下がりになり, 関数は区間
で減少(単調に減少)するという。このような関数を減少関数という。
【定数関数】
区間で定義された関数
が,
に属する任意の
に対し, 常に一定の値
をとる。すなわち,
であるとき, 関数
は区間
で定数であるという。このような関数を定数関数という。
関数が
で連続,
で微分可能なとき,
で
ならば,
は
で増加
で
ならば,
は
で減少
関数が
を境目に増加から減少に変わるとき,
は
で極大であるといい,
を関数
の極大値という。また, 関数
が
を境目に減少から増加に変わるとき,
は
で極小であるといい,
を関数
の極小値という。また, 極大値と極小値をまとめて極値という。