形のないものに大事なもの(令和5年5月14日徳島新聞掲載分)

令和5年5月14日(日)の徳島新聞掲載分です。

形のないものに大事なもの

亡くなった祖父が口にしていたことで, 母から聞いた言葉に「形のあるものはいつか壊れてなくなるけれど, 知識や勉強したことはなくならない」がある。
その言葉を聞いた時, なるほどなと感心させられた。それもあってか母は祖父からの支援で, 花嫁道具の資金と大学の学費の2択を迫られたそうだ。母は後者を選んだようである。
それはさておき, 確かに勉強したこと, 知識として蓄えたことは増えていっても体重は変わらない。蓄えた財産は奪われたり, 失ったりするかもしれないが, 知識は記憶が失われない限り, 頭の中に残っていく。知識を奪おうと思っても頭の中までのぞくことはできない。
知識と同じようなもので, 手に職を付けるというのもある。例えばプログラミング。言語自体は世界共通なので, 身に付けておくとグローバルに活躍できる。理髪店の人や料理人などもその類に入るのではなかろうか。グローバルに活躍するには言葉の壁があるので, 語学を学んでおくとよさそうな気がする。
こう考えると, 形がないものにも大事なものはたくさんありそうである。

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