こんにちは。徳島新聞より引用です。
失敗とは答えを間違えることと定義します。誰もがする失敗。勉強をしていて失敗をしたからといって上から押さえつけるように叱ってしまうと, 子どもは委縮してしまうような気がします。
委縮してしまうとその人の前では怒られないように, 違う自分を装ったりします。失敗したら一緒になってその失敗について考えるといいような気がします。失敗を共有することで, 子どもは安心して失敗できるようになるからです。成功をつかもうとして失敗するわけですから, 失敗に悪意はありません。
失敗というものは成功への道の近くに転がっているものです。失敗の経験は, 人の痛みを知ることにもなります。同じ失敗をした人はこういう気持ちだったんだとか, こう考えたから失敗したんだとか。たくさん失敗する子はその分, 人の気持ちが分かっていくような気がします。
私は職業柄, 子どもたちの失敗を数多く目の当たりにします。失敗を分析し次につなげていくのが私の役目です。教えるということは相手から学ぶことでもあるように, これまで子どもたちからたくさん学んできましたし, これからも学んでいくでしょう。
子どもたちには将来, 社会人になっても失敗を恐れず, 勇気を持って何事にもチャレンジしてほしいと願います。