こんにちは。頻出系ですかね。それではいってみましょう。
【問題】異なる正の実数について, との大小関係を考える。
(1) のグラフを考えることにより, との大小関係を調べよ。
(2) との大小関係を次の場合において答えよ。
( i )
( ii )
(3) との大小関係を調べよ。
【予備知識】
まず, を比較するのに, が出てくるのはなぜだろうという疑問が生じるかもしれない。
そこで,
とをイコールで結んでみることにすると,
両辺乗すると,
となる。
この両辺の自然対数をとると,
となって, の大小関係で比較ができるという仕組みになっている。
【解答例】
(1)
となるのは, のとき,
グラフを書くと以下のようである。
このとき, でグラフは単調増加, でグラフは単調減少を表す。
よって,
よって,
よって,
単純に【予備知識】示し, グラフから
なので値が大きい方が小さいことになる。
よって, としてもよいと思う。
(2)
( i )(1)より, グラフは単調増加であるから, 値が大きい方が大きい。
より,
( ii )(1)より, グラフは単調減少であるから, 値が小さい方が大きい。
より,
(3)
であるから, が使えなさそうに見えるが, 2乗することでそれを回避する。
とを2乗すると,
, となり, これで(2)が使える。
なので,
よって,