こんにちは。今回はカテナリー曲線とその類似関数のグラフの特徴を示しておきます。頻出系の関数ですので, グラフの概形など覚えておきましょう。後に補足として, カテナリー曲線の長さと面積の性質を記しておきます。
カテナリー
とおくと,
となるのは,
のとき, このときこの曲線は極小値をとり, その値は
。
極大値はない。
変曲点はより, 存在しない。
グラフの漸近線(曲線)はのとき,
,
のとき,
となる。
これは, で,
のとき,
となるので,
は
に近づき,
で,
のとき,
となるので,
は
に近づくことからわかる。
ちなみに,

とおくと,
より,
は単調増加の関数である。よって, 極値は存在しない。
とすると,
なので, 変曲点は
になる。
グラフの漸近線(曲線)はのとき,
,
のとき,
となる。
これは, で,
のとき,
となるので,
は
に近づき,
で,
のとき,
となるので,
は
に近づくことからわかる。
ちなみに,

カテナリー曲線の性質として, ある区間の曲線の長さは, その区間の面積
に比例するというものがあります。
実際に積分区間を
![Rendered by QuickLaTeX.com \left[ 0, a \right]](https://mathtext.info/blog/wp-content/ql-cache/quicklatex.com-f26321070cb594379aebf62a9f6b3629_l3.png)




これより,

よって,
![Rendered by QuickLaTeX.com \begin{array}{lll}L&=&\displaystyle\int_0^a\sqrt{1+\left(\dfrac{dy}{dx}\right)^2}\, dx\\.&=&\displaystyle\int_0^a\sqrt{\left(\dfrac{e^x+e^{-x}}{2}\right)^2}\, dx\\&=&\displaystyle\int_0^a\dfrac{e^x+e^{-x}}{2}\, dx\\&=&\left[\dfrac{e^x-e^{-x}}{2}\right]_0^a\\&=&\dfrac{e^a-e^{-a}}{2}\end{array}](https://mathtext.info/blog/wp-content/ql-cache/quicklatex.com-4885299b3db2a7c54690f12bb09ecdbf_l3.png)
ここで, 面積



このことから,
