こんにちは。相城です。今回は高校数学から二項定理のお話を少し。生徒から何で二項定理ってCが出てくるの?って聞かれることがたまにあります。その理由というか, ヒントになればと思い書いてみます。
まず二項定理とは、
です。今回はここに出てくるについてのお話です。
それでは今からを使って,
,
,
を展開していきます。わかりやすく?するために, 累乗の指数は使わず, 積の順に左から並べていくように記述していきます。
例:,
,
と表します。
※2乗の
の組が1個,
という文字の組は2個
,
の
の組が1個
※3乗の
の組が1個,
が2個、
が1個の
の組は3個
,
が1個、
が2個の
の組は3個
,
の
の組が1個
※4乗の
の組が1個,
が3個,
が1個の
の組は4個
,
が2個,
が2個の
の組は6個
,
が1個,
が3個の
の組は4個
の
の組が1個
上記の3乗について考えると, は3個の置き場所(〇〇〇)の中に1か所, または2か所を選んで
を配置する組み合わせと同じなので,
の係数は
,
の係数は
となります。また,
の係数は
が2個,
が1個でできる組み合わせの総数となるので,
, 同様に
の係数は
が1個,
が2個でできる組み合わせの総数となるので,
として, それぞれ係数を求めてもいいでしょう。
4乗の場合も同様に考えると, は4個の置き場所(〇〇〇〇)の中に1か所, または3か所を選んで
を配置する組み合わせと同じなので,
の係数は
,
の係数は
となります。また, ④は4か所の(〇〇〇〇)の中から2か所を選んで
を配置する組み合わせと同じなので,
の係数は
となります。3乗のときも触れましたが,
、
の係数は, それぞれ,
が3個と
が1個でできる組み合わせの総数と
が1個と
が3個でできる組み合わせの総数となるので, ともに
,
の係数は,
が2個
が2個でできる組み合わせの総数となるので,
となります。
したがって, このような性質からが登場すると推察します。
これらを一般化したのが二項定理なんでしょうね。それではまた。