こんにちは。今回は指数と対数について書いておきます。
対数とは
とある場合, この式の意味を言葉で書くと,
の乗がである。
となります。
指数のところでのことを底と呼んでいましたが, 対数の分野でもそれは同じです。の真数といい, のことを対数といいます。
具体例で行くと, 2を乗すると8になるという言葉を式に書くと,
となります。このとき, 対数の値は3となります。
つまり, 底を2としたときの8の対数は3になると言えます。
ちなみに, 底を5としたときの25の対数は2になります。
それでは, 2を乗して5になるということを考えてみます。
つまり,
を満たすの値を求めることを考えるのですが, この値は(2乗して3になる数)を考えるのと同じで, 存在しません(証明はこちら)。そこで, 対数を表す数学記号を用いて求めることにします。
の両辺を底を2とした対数をとると
となります。
ちなみに, このの値を電卓で計算すると,
つまり
底を2としたときの5の対数はということです。
指数関数でどのあたりにあるか確認してみましょう。
対数
で, とするとき,
(対数の定義)
を何乗したらになるか表した数を対数と言います。
言い換えると, 底をとしたときのの対数を, と言えます。