こんにちは。今回は対数の大小関係について書いておきます。例題を見ながら行きましょう。
【例①】 の大小関係を不等号を用いて表せ。
の大小関係を不等号を用いて表せ。
【解法】底をそろえて真数部の大小を考える。
この場合, 底を3にそろえて, 
底が1より大きいので, 
したがって, 
【例②】 ,
,  ,
, 
【解法】底をそろえて真数部の大小を考える。底が1より小さいことに気を付ける。

底が1より小さいので, 
したがって, 
 対数の大小関係
底 をそろえて考える。
をそろえて考える。 
  のとき,
のとき,  は単調増加のグラフなので,
は単調増加のグラフなので, の値が大きければ
の値が大きければ の値も大きい。
の値も大きい。
したがって, 
 
  のとき,
のとき, は単調減少のグラフなので,
は単調減少のグラフなので,  の値が大きければ
の値が大きければ の値は小さい。
の値は小さい。
したがって, 
【例③】 ,
,  ,
,  の大小関係を不等号を用いて表せ。
の大小関係を不等号を用いて表せ。
【解法】底を真数にして底変換を行う。


ここで,  であるから,
であるから, 
また, 底が1より大きいので なので,
なので, 
以上より, 
 真数がそろってる
底を真数の値にして底変換して, 大小関係を調べるのがコツ。
【例④】 と
と の大小関係を不等号を用いて表せ。
の大小関係を不等号を用いて表せ。
【解法】まず,  を底を10とした対数で表す。
を底を10とした対数で表す。
 となり, 底が1より大きいので, 真数部分の大小を考えればよい。
となり, 底が1より大きいので, 真数部分の大小を考えればよい。
つまり,  と
と の大小を考えるとよい。
の大小を考えるとよい。
ここで, この2数を考えやすくするために, それぞれ10乗すると,  ,
,  となり,
となり,  となる。
となる。
つまり,  である。
である。
ゆえに, 
 高校数学:対数:テクニックは不要の対数の大小(高知大)
高校数学:対数:テクニックは不要の対数の大小(高知大) 数樂管理人のブログ
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